青い空、教会とのみの市。

2006年10月8日、日曜日
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のんびり起きて、窓から中庭をみる。二重窓を開けると、ひんやり
した懐かしいヨーロッパの朝の空気が肺に入った。
キッチンへ椅子を持っていき、おいしいパンやさんの朝食をいただいた。
ここのキッチンの雰囲気が、ヨーロッパでは普通のキッチンかもしれないけど、
妙にわたしの心をくすぐる。 Wolfgang Tillmansの写真みたいな、窓辺の2つのみかん、かご。 そういえば、Wolfgang Tillmansは、いまをときめくフォトグラファーだけど、
彼もドイツ出身だっけ。



ベルリンの教会へGO。 ここは、わたしが東京で行っている教会と同じで、
マニラを除いて海外で初めて行けることになったので、ほんとにうれしかった。
東京に交換留学生として8月までいた友達、フローリアンと12時にLeopold Platzで待ち合わせ。 なんだか、レンガの教会とか、建物と道路が広々している感じがアメリカの町みたい。 向かいがバーガーキングだからかもしれないけど。

教会はまだ鍵が閉まっていて、中に入れなかった。でも、
泣きたくなるくらい綺麗な青空を眺めながら、2ヶ月ぶりに再会できて、しかもドイツ語で会話していて、短いけど、とてもいい時間だった。

そのうち、いかにもドイツ的な身体の大きな男性ばかりが次々とやってきた。
その日は、男性クワイアが歌う日で、彼らは練習に来たのだ。

日本の教会では、アメリカナイズされているというか、聖書では清いくちづけを持って挨拶しなさい、とあるのもあって、挨拶としてハグしあう。
そもそも、教会でなくても、アメリカ人やフランス人や、その他、欧米の友達と会うときは、ハグしたり、ほっぺにちゅっとしたりするのが普通だったし、
当然ベルリンの教会もそうだと思っていた。

そしたら、わたしに対して、皆、握手をしてくれたので意外だった。
ドイツではそんなにハグとかキスとかしないみたいで、
教会の中ではハグの挨拶をするけど、ちょっとあっさり、というところが日本と似ててなんだか可笑しかった。

人々の反応も、それこそアメリカ人みたいにフレンドリーに表現してウェルカムする感じでなくて、どちらかというと淡々と(?)普通に挨拶して話してくれる。
やっぱり、フランス人とかと比べると、ドイツ人は日本人にちょっと近いのかもしれない。シャイというのとは違うけど、仲良くなるまで時間がかかりそう。それでいて、関係が近くなると、大事にいつまでも友情を保っていけそうな感じなのである。まぁ、わたしもどっちかというとそういうタイプなので、なんだかほっとする面と、想像と違って拍子抜けした面がある。

中に入ることができ、男性クワイアの練習がはじまった。ここでもまた、立ち位置を細かく打ち合わせするあたりが、ドイツっぽいかも? 曲は、日本でも聴いたことがある英語の歌詞がついた男性用のゴスペルで、「私に新しい魂を創ってください。」という内容。

彼ら(10人くらい?)が歌が上手なのもよかったけど、心に入ってきて、すごく感動した。。。

そのあと、一度お昼を食べに、フローリアンがルームメイトたちと住んでいるアパートへ。
そこは、予想に反せず、まぁ清潔に掃除しているものの飾り気のない、全世界共通のシングル男性たちの住む家(household)といった感じである。
(別の日に、なにかの拍子に「花でも飾れば。」といったら、
「一年に1度も花を飾ることがあるかどうか。。」みたいな反応だった(笑)。)
だけど、フローリアンは、「いまから僕の住んでいるアパートを紹介するよ!きっと君は気に入るよ!」と言っていたので、(お部屋をみせてくれるのはこちらの文化だけど)
え?何を根拠に君はそんな自信を。。。?と密かに理解できなかったりした。
彼のいいたいかったのは、皆仲良く居心地のいい家ということかもね。。


テイクアウトしてくれた中華の焼きそばを食べて、またすぐ教会へ。

日曜礼拝は、全てドイツ語だった。 通訳とか、インターナショナルミニストリーとかないの?ときいたら、そんなものないよ、ここはドイツだからドイツ語だよ。といわれた。
日本には、通訳もI/Mもあるので、期待していたが、、甘かった。

でも、賛美歌は、知っている歌がほとんどだったので、ドイツ語でも歌うことができたし、お説教も、肝心なところはおさえることができて、内容がわかったので、自分でも驚いた。聖書はどの言語でも同じだから。

話してくれた人は牧師さんではなく、はじめて話すおじさんのようで、
人生は思い通りにはいかないけど、「なぜ?」ときいても、答えがかえってくるわけではないという内容を淡々と、ジョークも真顔で言う、というスタイルでおもしろかった。

約束をかなえてほしい人にとって、神様は、ぜんぜん実現してくれないと嘆くことから、聖書には、
「神にとって、1日は千年のようであり、千年は1日のようである。」という有名な言葉がある。 それを読んだあと、彼が話してくれたジョークは、こういうものだった。

「神様、私にoooooユーロ(忘れたけど莫大なお金)をください。」とある人がいった。
神様は、こう答えた。「いいよ。数分待って。」

神様は意地悪してわざと、もったいぶってるわけではない。
でも、わたしたちの思い通りのタイミングで、希望通りになるわけではない。
神様のタイミングは、ときとして人間のものとずいぶん違うこともある。
わたしたちはよく人生について、心配してしまう。そんなとき、
神様がいうのは、I am beside you. I am by your side.ということ。

「恐れないで。わたしはいつもあなた(がた)と共にいる。」という言葉は、6千年以上かけてできた聖書の最初から最後まで変わらずに出てくる一番多いメッセージの一つだと以前聞いたことがある。それほど人間は弱くて、すぐ恐れてしまうものなのだと思う。けれども、「じゃあもう知~らない!」というんじゃなくて、神様は、共にいようとしてくれるのだ。シンプルだけど、いいメッセージの礼拝だった。

そのあと、何人かの女の子たちと話すことができて、日本語学(Japanology?)を専攻していたという人にもあったりして(しかも彼女のだんなさまはフランス人だった)、励まされた。

16時半頃、再びPoppyちゃんとオリィさんと合流。
Mauerpark(そのまま訳すと壁公園)で、フリーマーケットに行った。
パリやロンドンでは、蚤の市も観光地化してしまい、すごく高いものが多いけど、
ここベルリンではまだ大丈夫。ふつうにおうちにあったいらないものみたいなものを売っていたりもするので、安い。 ほんとうにフレンドリーな価格。

蝋燭を消すはさみみたいなアンティークや、東ベルリンの象徴Fernsehturmの写真のついたパン切りまな板(Brotbrett)、古い活版印刷用の活字(スタンプにするために、Poppyちゃんと2人で10個(5ユーロ)分買った)などを買った。

Poppyちゃんは、かわいい籐のかごをゲット。古そうだけど、きれいにしたら使えそうな掘り出し物。彼らの家には、素敵なティーセットとお皿のセットがあるけど、それも最近マルクトでみつけたのだそうだ。

夜、いったん帰って軽く食べて、お茶しに近所へ行く?なんて話もあったけど、
のんびりおしゃべりしてたら遅めの時間になったので、持ってきた本をみたり、DVDを観た。わたしのおすすめ『名もなきアフリカの地で』である。
この映画、ドイツ映画でアカデミー賞外国映画賞をとったのに、ドイツ人にきいても皆知らないので、驚く。すごくいい映画なんだけどなー。

おうちでごろごろするのって、けっこうすき。

こちらで飲むフレーバード日本茶(チェリーの香りの緑茶など)はどれもあっさり味でおいしかった。
Poppyちゃんが淹れてくれたのは、ほとんど近所のスーパーのはかり売りのもので、気に入ったのでわたしも最終日に買ったのだった。
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by megtig | 2006-10-15 20:54 | Berlin
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